言い換えたまえ
 
 
 

死にたいのなら、死ねばいい

眠りにつくなら、つくがいい

全ては貴方のしたいように

全ては貴方のするように

あがくなら自由にすればいい

苦しい道と知りながら
 
 

貴方が死にたくないと申すなら

私は手を差しのべよう

そうやってあがいているよりは

死んだ方が楽なのにと

貴方に問いかけながら

貴方はそれでもあがこうとする

そのままいれば、長くは続かないのに


 





やらなければならない事があるのなら

私も手伝います

貴方がいなくても大丈夫なように

後の事はお任せ下さい

もう貴方は限界を超えている

そのまま安らかに

おやすみなさい
 
 

俺は眠る事にした

やり残した事はたくさんある

だがみんなが手を貸してくれている

心配する事はない

もうあがくのはやめにしよう

後の事は

頼んだよ


これは次の様に言い換えれます。
照らし合わせながらご覧下さい。

ここは正規軍基地内、パソコンやら書類やらが多数置いてある。

マルコが言った。

「ターマ・・・ダメだ俺はもうダメだ。死にそう」

「死ねば?」

「お前・・・相棒が『死ぬ』って言ってんのにそんな返し言葉するの・・・あーそう。ふ〜〜んそう・・・」

「分かった分かりましたよ。どうしたんだよ」

「ここ最近寝てないんだ・・・一周間ぐらい」

「そりゃすごいな。じゃ寝ろよ」

「そうしたいけど、始末書 書かなきゃならないの」

「じゃ書けよ。お前なんだよ一体何がしたいわけ?」

「寝たい。けど書かなきゃ・・・」

「分かったよ手伝ってやるよ。でもめんどいから誰か他にも呼んでこい」

「ありがとぉ〜〜ターマぁ〜〜じゃーちょっと行ってくらぁ〜〜」

マルコはもう既に半分死んでいる。

(こんなもん誤魔化せばいいのに。あいつは生真面目だなぁ)
 
 
 

フラってるマルコはエリに遭遇。事の真相をエリに話すと

「ふ〜ん大変ね。じゃあね」

「ちょっと待てちょっと待・・・ゴフッ(咳)。手伝ってくれよ」

「ええーーめんどくさい。そんなの誤魔化せばいいじゃない」

「そうはいくかぁ。仕事だぞ」

「大丈夫よそれぐらい。寝ちゃいましょうよホラ」

「ダメだーーーーーあ〜〜〜〜〜〜あ〜〜〜〜!

「うわっ・・・分かった手伝うから落ちついて」

寝てないで異常なハイテンションなマルコを見て哀れになったのか、エリも手伝う事になった。

「ターマはもういるんでしょ?どうせならフィオも呼んでらっしゃいよ」

「う〜〜〜・・・行ってきます・・・」

去り行くマルコを見てエリは

「人間 限界を越すとあんな風になるのねぇ。でもあれは・・・近いうちに死ぬな」

と思ったという。
 
 
 

庭にて。

「フィオ・・・フィオいないじゃん。どこだ」

「マルコさん発ーーーーっ見!とう!」

ボグッ!「グボォッ!」

すごい音と声がした。どこからともなく現れたフィオがおちゃらけてマルコを後ろから張ったのだ。5m吹っ飛んだ。

「ゲッ、だっ大丈夫ですか・・・?」

「これが文字通りの『目が飛び出る』というやつか・・・あの天然野郎・・・」

「大丈夫ですよね平気ですよね。ハッハッハ」

「本当の意味で死のうか?」

マルコは事の真相をフィオに話した。

「大変ですね。私手伝います!後の事はお任せ下さいマルコさんは寝て(死んで)て下さいでは!」

「せめて俺を部屋まで運んでくれよ・・・あ〜あ行っちゃった」
 
 
 

マルコ一人、一周間も寝てないのとさっきフィオにボグられたのとでグッタリだ。

「もうダメだ。も〜〜〜うダメだ」

どうしようもないのでその場で寝転んだ。今日は晴れている。

「日に当たったのは久しぶりか。昼寝、眠い」

マルコはフィオの言葉に甘んじる事にした。
晴れていると心地もいいらしい。

「持つべきものは、仲間だぜ」
 
 

<エピローグ>


 


翌日

徹夜で寝不足なターマがいた。マルコは全回復したようだ。

「よーマールコー。やっといた」

「おお、助かった。ありがとう。あとの二人は?」

「もう寝たよ」

ところで昨日三人(ターマ、エリ、フィオ)で、とある疑問の話でもちきりだったらしい。
その事でターマが尋ねた。

「お前、ところで一週間も寝ないなんて一体何なんだ。そんなに始末書ある訳でもないだろう」

「うっ・・・聞くの?」

気まずそうな雰囲気。悲劇はここからである。

「パ・・・」

「パ?」

「パソコンやってた。かな?」

「なるほど、つまりお前はパソコンに熱中するあまり時間が経つのを忘れてたんだな。自業自得か。なるほどね。じゃつまりお前がちゃんとしてたら俺達は徹夜しなくてもすんだんだね」

「すまん今度何かおごるから許して」

「別に構わないさ。気にすんな『マルコ少佐』」

そう言ってターマは去っていった。

「何か、嫌な雰囲気」

数日後、
マルコは謎の全治3週間の重傷を負いました。とさ
 
 


めでたし めでたし


<あとがき> 著者タスラグ

「物は言いよう」という言葉がありますが、便利な言葉ですね。どんなに悪い事であろうとも、言いようによってはそれが正しい事のようにさえ聞こえてきたりします。ウソをついてるのとは違うんです。

今回の小説は後半は「意味分からん、訳分からん」ですごいんですが(悪い意味で)、前半のはちょっとシリアスな感じに見えたんじゃないかな、見えればいいな、と思います(そう思わなかった人はあざけ笑ったりしといて下さい)。

物は言いよう。逆に言うとこっちが上手くだまされてる可能性もあるので注意が必要ですけどね。

この小説は所々、ボロが出てると思うんですけど、そういう所はすいません。
 
 

戻る