映画版北斗の拳を見ました
※ケンシロウです
実写のな!!!
色々と日本のアニメとか漫画がこんなかんじでハリウッド補正をかけられるというお話はよく聞きます。
ろーどさんからも、ハリウッド版アルプスの少女ハイジがあるというお話をお伺いしたことがありますしね。
あとガイルが主人公でやたらと意地汚いリュウとケンがいたり物凄いブッサイクなチュンリーが出演している
ストリートファイターとかな。
そう、これはその恐るべきハリウッド補正を余すところ無く受け付けた、コメディ映画である。
警告は正しかった―
予言は現実となったのだ。
混沌が続く中、恐怖が世界を支配していたのだ。
かつての誉れ高き拳法のしるし、サザンクロスの旗は、いまや恐怖の象徴となってしまったのだ…
そして北斗神拳の象徴は、残された唯一の希望なのだ…!!
時間に注目
…といった導入が入るまで、3分。長えよヽ(`Д´)ノ
そんなかんじで初っ端から心をくじかれますが、
こんなものはまだまだ序の口ですよ?
基本的な話の流れは悪いヤツを倒す!っていう王道なお話なんですが、盛り上がらなさと唐突さが
半端じゃねえ。
原作知ってる身としては、それはひょっとしてギャグで言っているのか?というようなシーンも盛りだくさんです。
とりあえず、俺が心撃たれたメイシーンの数々をピックアップしていくとしましょう。
先ほどのプロローグの続きからいきましょうか。
なにやら和風なところに年を取ったジイサンが座っています。
後から来る会話からして、恐らくはリュウケンと判断されますが…
結局名前出てこなかったので、ここは仮にリュウケン(仮)とでもしておきましょう。
そして、↑の写真の仮面の男がやってきて、そこから物語は始まるのです。
下の会話と今後の展開により、彼はシンということが判明。
リュウケン(仮)「私を侮辱するな…顔を見せろ」
シン「…俺の使命もお見通しか?」
リュウケン(仮)「はっきりとな。私を殺しにきたのだろう?」
シン「…その通りだ。」
リュウケン(仮)「私の務めは終わった。覚悟は出来ている…
だが私は北斗の拳。そしてお前は南斗聖拳の男。」
シン「違うな。俺は南斗聖拳のマスターだ。」
リュウケン(仮)「北斗と南斗は戦ってはならぬという教えを忘れたか!!」
シン「これは戦いではない…処刑だ!」
おおっと!早くも熱いバトルが始まるのでしょうか!
北斗を伝承したものと南斗の(自称)マスター!これは見物なのでは!!?
ヽ(´ー`)ノ
ええーーーー!!?(゜д゜;)
ハジキかよ!!こともあろうに(自称)マスターともあろうお方がハジキかよ!!
突然の銃器にリュウケンも驚いた表情を見せますが、こっちはそれ以上にサプライズダヨ。
何このムサシシン。
先のセリフがちょっとカッコイイ!とか思ってしまった俺の期待を返せ畜生!!ヽ(`Д´)ノ
さらにこのムサシ(でもういいや、こんなのシンじゃない!!)、ドがつくMと推定されます。
序盤で同門の男に見限られ、戦うことになるのですが…
ムサシ「殴ってみろ…選ぶ余地は無いぞ」
同門の男「……!!!」
同門の男が蹴る!!
同門の男がまた蹴る!!
同門の男がまたまた蹴る!!
同門の男が三度蹴る!!
同門の男が(ry
同門(ry
というやり取りを、計6回魅させられます。
流石に6回も顔を蹴られて満足したのか、反旗を翻す部下を抹殺し、このシーンは終了。
他にも最後あたりのシーンでケンとの一騎打ちがあるのですが、
蹴られてこの表情。
最早コレは疑いなき確信。コーラを飲んだらゲップがでるというくらいの確実さです。
というかMとかそういうレベルの話じゃないと思いますがそこは華麗にスルーしてください。
でないとこの先生き残れません。
んで、シーンは飛んでリンとバットが自分達の寝床に戻ってくるシーン。
バットは設定自体は大して変わっていないようですが、リンは目が見えないという設定に変更されています。
あと、どうやらこの二人は兄妹設定の模様。
そんな二人が、町から戻ってくると妙な男が。
変態にしか見えません
帰ってきてみたら突然こんな怪しい男が居れば恐れるのは当然。
しかし、バットは勇気を振り絞って質問します。
二人とも可愛くありません
ケンさんや、わしゃそういうことを質問しているんじゃないと思うんじゃよ…('A`)
酸性の雨にやられて頭がおかしくなったのか、ケンさんはそんな返答。
そのあといろいろあってリンが目を治してもらって何故か戦ってとか唐突に懇願され
ケンさんはそれをあっさりスルーしてどっかいっちゃいます。
もう意味解りません…
流石にヒロインとあって美人ですが
さらには何故かユリアだけ日本人でもう意味解りません…
あと、何度か迷っているケンシロウを導くためにリュウケン(仮)が出てきます。
執念だけはたいしたものです
何故かゾンビで。
お前も普通に返答するなよ。
その後、バットの心意気とかに心を打たれ町に蔓延るならず者を始末します。
その際、バットがリンを守るために重症を負い、帰らぬ人と…(つД`)
付き合いは短いですが、自分を目覚めさせてくれた一人の死に流石に怒り心頭。
ならず者の首を掴み、絞め殺そうとします。そのときです。
…聞き覚えのあるこの声。まさかリュウケン(仮)!?
神々し過ぎて目も当てられません('A`)
お母さん…僕のツッコミ能力の無さが悔やまれます…orz
なんというか、最早突っ込みを放棄したくなるような神々しさを漂わせリンに乗り移ったリュウケン(仮)出現。
なんかまた色々とケンシロウを口車に乗せ諭し、ケンシロウはとうとう復讐相手であるシンに戦いを挑みます!
垂らした血が燃えています。どうやら北斗が目覚めた、という暗示みたいですが、
それにしてもこんな演出があったりゾンビが出たりリンがどっかの教祖の如く空中浮遊したりと
一体何の映画ですかコレは?
その後はなんか本拠地に乗り込んでバッタバッタと部下を倒して、シンと一騎打ちをし倒されそうになるも
起死回生してなんとか勝利します(適当すぎ
んで、
その帰りにならず者集団と遭遇。
ケンシロウは「ええ〜?まだいるの〜?俺もう疲れたんだけど…」的な表情を見せますが
敵が何故か降伏し、
ユリアと再開を果たしジ・エンド。
もう説明めんどくせえ。
こんなダメ映画ですが、声優は何故かアニメ通りだったりします。
さらに、あの全ての始まりとも言えるムサシがケンシロウに七つの傷を胸に刻むシーン。
北斗のキックで星になれ♪(星になれ♪)
あそこは結構忠実に再現されていて良い感じですよ。
ただ、この始まりとも言えるシーンが本編中に途切れ途切れで入ってくるため、そのせいか
話の流れがつかみにくいの何の…
なんつうか…種の回想?
ムサシがリュウケン(仮)を銃殺したあとにこれまとめてを入れるべきだったんじゃなかろーか?
他にもアクションシーンが妙にもっさりしてたり、なんちうかテンションが上がりません…orz
北斗百烈拳もだだっこパンチみたいだし。
あと、何故かは知りませんが(多分監督の趣味)、金的が物語中に大量発生します。
ムサシが過去の対決シーンで1回。
S属性も持ち合わせている模様。器用ですね。
よい子はダメだぜキンテキ♪(キンテキ♪)
あと、ケンシロウが物語中に2回。
原作ではやってなかったけどなあこんなこと…
そんな外道行為を行う英雄に、町の人も見る目が冷め気味です。
いやー、久々に爆笑してしまいました。
映画で爆笑したのはHOD
とかデビルマンもそうでしたが、原作を知っているだけにより一層タチが悪いw
しかもこの映画、北斗の拳の売りでもある熱さや男同士の認め合った友情、そして哀しさ
などが一切ございません。
哀しさはあったけど意味が違う哀しさだしな!!!ヽ(`Д´)ノ
そんなステキ映画。
ハリウッド補正というものの恐ろしさを一身に受けたいならお勧め。
もしくは爆笑したい方。
執筆完了日 2007/1/23
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