50音順
も〜〜ん
我々は「言葉」が非常に大切であります。
我々が生きていく上で「言葉」は是非とも習得したいものであります。
そこで「言葉」の基本ともなる「50音」(今となってはすこし少なくなっていますが)を学んでみたいと思います。
 
 


ういちど


 


ここは正規軍基地内。マルコがフィオに見事なナイフさばきを披露していた。

「すごいですね!もう一回見せて下さい」

とフィオに言われたので、マルコはもう一回見事なナイフさばきを披露した。

「どうだ」とフィオの方を見たら、フィオはメガネを落として探していた。

「何やってんだよ・・・」

「すいません。もう一度見せてください」

と言われたのでしかたなくマルコはもう一回見事なナイフさばきを披露した。

「どうだ」とフィオの方を見たら、フィオは今度は拾ったメガネを拭いていた。

「お前・・・」

「すいません!もう一度見せてくれませんか」

「もうやらない」
 
 

っこ


 


お昼になったから、腹が減っては戦は出来ないとフィオがほざくし、

フィオはわざわざみんなの分の弁当をこしらえてきてたので、ここらで昼休憩することにした。

弁当は、美味い。

「美味いな。やっこさんもこんな弁当作れりゃなぁ」

「やっこさんって誰だよ・・・マルコ」

「気にするな、ターマ。それより明日やっこ凧あげようと思うんだけど、手伝ってくれない?」

「あ?ああ・・・」

「あと、やっこ豆腐の作り方も教えてくれよ」

「・・・・・・。冷やっこなら教えてやる」

「はっはっは。こりゃ一本とられた」

今度の任務も上手くいきそうだ。
 
 


 


「あ、雪だ」

「もし、この雪が全部手榴弾だったらどうします?ターマさん」

「・・・そしたら敵基地に降ってくれれば勝手に壊滅するじゃないか」

「あ、そうか。じゃあご飯粒でいいや」

「でいいやじゃないだろ」

「もう!じゃ何だったらいいんですか」

「・・・雪でいいよ」
 
 

そよそしい


 


「ジェルミさん・・・」

「え?あ、ターマさん・・・どうも」

何だかターマがよそよそしい。

「あの、俺の部屋はどこでしたかね」

「あの、向こうじゃないですか」

「あ、そうか。どうもありがとう」

ターマは去って行った。

「マルコ殿」

「お?あ、ターマ・・・」

何だかターマがよそよそしい。

「今から俺の部屋に来ませんか?」

「いや・・・いい」

「そうですか」

ターマは去って行った。

「笠本さん」

「ん?あ、ターマ・・・」

何だかターマがよそよそしい。

「俺の部屋に俺がいなかったんだけど、俺はさっきどこにいたか知りませんか?」

「・・・何言ってんの?・・・」

としたところで「おい」とターマの肩をたたくものがいた。ターマだった。

「ターマが2人いる!」

とエリが驚いたスキを見て、よそよそしい方のターマが

「ちいっ!バレたか!」と言って逃げていってしまった。

「偽者だったのね・・・これからは警戒体制を強化しないと」

「いや、気づくだろ。あんなによそよそしかったら」

ターマはみんなの認識度に少し不安をもった。
 
 

くだ


 


今日は特に敵が出てくるような任務ではないので、車で移動する事にした。

「いや〜楽だ」

「えっキャメルスラッグですか?」

「ダジャレじゃないか・・・」
 
 

もーとコントロール


 


今日はいつもと違う作戦だ。

敵基地のあらゆる所に爆弾を仕込み、その後、安全な所から一気に爆破させるというものだ。

この方法だとボスまで相手にする必要はないので、いつもよりは比較的安全なのだ。

「いやしかしリモコン爆弾とは考えたな。すごいな、エリは」

「まーだてに”メンフィスの爆弾娘”とは呼ばれてないわ。爆弾に関して困った事があるなら私を頼ってちょうだい」

爆弾をセットし終えた。あとは爆破させるだけ。作戦中、リモコンを奪われるとえらい事なので、エリはリモコンを持ってない。

「リモコンは誰が持ってんの?」

「フィオに持たせたけど、もうすぐ着く頃かしら」

フィオが到着した。

「爆弾はセットし終えてるから、もう爆破させてもOKよ。やっちゃって」

「分かりました。じゃボタン押しますね」

ポチ

あれ?

ポチあれポチあれポチあれポチあれポチあれポチあれポチあれポチあれ

「嫌な予感がするわ・・・どうしたのフィオ」

「これは、テレビのリモコンだ!」

慣れない事は、なかなかするもんじゃない。
 
 

ーれっと


 


ここはゲームセンターだ。今一人の若者がメタルスラッグを始めた。

キャラクター選択画面にて。

「誰を使おうかな」

そこでいつもと同じ、ルーレットで決める事にした。

ちなみに、ルーレットとはレバーを横に倒したままでいると、ずっと横に移動しつづけるので、それを利用した決定方法のことである。

「よし、こいつだ」

と止めたら、フィオだった。

「んー・・・ダメ」

もう一回ルーレット。

「こいつだ」エリ。「ダメ」ルーレット。

「こいつだ」ターマ。「ダメ」ルーレット。

「こいつだ」フィオ。「ダメ」ルーレット。

「こいつだ」マルコ。「よし、こいつだ」ゲームスタート

だったら最初からマルコ使えよ。
 
 


 


留美がいた。そしてマルコに言った。

「レジ買ったんですよ。前から欲しかったし」

「そんなもんどうするんだよ」

「一応、アイテムを扱う仕事なのであった方が便利かなと思うんですけど」

「じゃあ、君からアイテムを貰う時、俺らは金払わないとならないの?」

「え?」
 
 


 


ターマがエリに尋ねた。

「エリ、王様の耳は?」

「・・・ロバの耳?」

「じゃあマルコの耳は?」

「普通の耳」

「はぁ〜お前は分かってないなぁぁ〜〜」

「ムカっ何よ分かったわよロバの耳って言えばいいんでしょハイハイマルコの耳はロバの耳よ」

「何言ってんの?マルコは普通の耳だぜ?」

「コロスッ!」

パカ――――――――――――――――――――――ン

あ痛―――――――――――――――――――――――――――――!
 
 

すれた


 


「みんな!忘れ物はないか」

「あっ!」

「どうしたターマ!」

「手榴弾忘れた」

「早く取って来い!」

「あーっ!」

「どうしたフィオ!」

「メガネ忘れました」

「早くとって来い!」

「あーーっ!」

「どうしたエリ!」

「バンダナ忘れたんだけど・・・」

「まぁ士気に関わるなら取って来い。急げよ」

数分後

「もう大丈夫か。よし行くぞ」

「おいおい目標地点はどこだよマルコ」

「さぁ忘れたけど、行くぞ!」

「なぬ!?」

マルコはさらりと爆弾を落とした。
 
 

かし


 


マルコとターマが雑談中

「・・・なんてことがあってなー」

「そりゃ”いとをかし”だな」

「何だよそりゃ」

「”おもしろい”って意味さ」

「そうじゃなくて何で昔の言葉使うんだよ」

フィオがやってきて

「あらお2人さん。ちょっと聞いて下さいこの前・・・な事があったんですよ〜」

「はっはっは、”をかし”だなー」

「だから何で昔の言葉なんだよ」

エリがやってきて

「あらみんな。ちょうどいいわちょっと聞いてよ。この前ね・・・」

「そりゃ面白いな」

「そこは何で現代語なんだよ。お前の基準分かんねー」

どっち使ってもつっこまれるマルコも可哀想だと思う。
 
 

だば


 


「・・・ということで。どうだ、マルコ」

「んだば!」

「何だぁそりゃあ!?」

「ん、知らないのか?」

百太郎に出会った。

「百太郎さん。んだば!」

「んだば!」

「挨拶か?・・・」ターマは思った。

相川姉妹に出会った。

「あ、ちょうどいいや。留美、この前の件なんだが・・・」

「んだばそういう方向でやっておきますね」

「接続詞か?・・・」ターマは思った。

エリとフィオに出会った。

「お前ら明日早いんだから今日は早く寝とけよー。んだば!」

「「(2人)んだば!」」

「今のは”さようなら”の挨拶だな」ターマは分かった。

ターマもこの1日でだいぶ分かってきた。
 
 

<おわり>

あ〜さし〜ぬね〜め・も〜ん


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<あとがき>著者タスラグ

長いです。これ全部あわせると軽く20KB越します。いつも10KB以下に押さえてる僕からみるとアホみたいな数字です。

ちなみに題名は「50音」となってますが、実際は50個もありません。何で減ったんでしょうね。そもそも昔は「あいうえお・・・」ではなく、「いろはにほへと・・・」でしたからね。

とにもかくにも僕的にはひどく微妙な出来だと感じているこの作品。

果たして皆さんの目にはどのように映るのかすごく興味があるというかもう心配に近いのでもしよかったら感想下さい是非!

<2003年9月16日追加分>

”をかし”のこと
意味としては「趣きがある」という感じです。
「おもしろい」という意味もどうやら持ってるみたいですが、 一般的によく言われるのは前者の方なので、
皆さんは日本語を正しく使いましょうねという。
何を忘れようともこれだけは書いておかなければならないと思っていたのに 約2年経って忘れていた事に気付くとは、これはもう自分も末ですよ。
 

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